モヤモヤする。
推しの一人は私が生まれる前に結婚している。
だからといって、積極的に家族の姿をだしてほしくないのだ。
前提として、私は家族がいてもそれでいいと思う。
『アイドルとして、プライベートをださないのであれば』
アイドルは展示品のようなものだと私は思う。
プロデュースやファンの想いがスポットライトや案内板となって、アイドルに注目を集めていく。
普段、暗い倉庫にあったとしても、展示されている期間は多くの人々の目に留まり、愛される。
だからこそ、アイドルはプライベートを積極的に出してはならない。
公私ともに満たされている姿を見ても、誰も応援しようとならなくなるからだ。アイドルにかけられたプロデュースという魔法はとても繊細。
裏での粗雑な扱われ方が報じられると、もう誰も展示品をまっすぐに楽しめなくなるのと同じである。
よく言われる話ではあるが、アイドルの公を支えるのがファンやマネージメントだとすると、プライベートを支えるのが家族である。
それに関しては否定しない。
だが、子どもたちが二世としてのデビューを果たしたからと言って、家族らしい姿は求めていない。
一昨年ドラマの初回放送の後、後輩がInstagramストーリーズにて、「初回ご視聴ありがとうございました~」という投稿をしていた。
その次に本人の投稿がきて、るんるんしながら見た。
忘れていたのだ、家族の誕生日だということを。
「Happy BirthDay!」花束とともに投稿されたその言葉。
ドラマの中で哀愁漂う独身の男性を貫きながら、
突如現実を突き付けてくる。
その日を境に、彼のドラマを見れなくなった。
それまでものすごく楽しみにしていて、指折り数えていたドラマを。
今年はもっと、ダイレクトだった。
グループのファンにとって、とあるメンバーとの思い出の象徴とも言えるフルーツのパフェの後ろに、彼のパートナーがうつされていた。
「happy BirthDay」
年々、彼から発されるこの言葉が私を苦しめる。
毎年毎年、ドラマに向けてワクワクしているときに、
こうやってモチベーションを下げられるのはたえられない。
願うことならば、これからはドラマの時期を春冬を避けて、秋にしてほしい。
そうすれば、家族のアカウントを見なければ被弾することもないのだから。